目次
注意点
まず大黒屋に関して注意すべきこととしては、日本には大黒屋と名乗る業者が2社あるという点です。
それが
- 「質の大黒屋」
- 「チケット・質蔵大黒屋ブランド館」
です。
質の大黒屋
質の大黒屋は1947年に創業した質屋で、黄色い看板を掲げて全国に24店舗を展開しています。
チケット・質蔵大黒屋ブランド館
チケット・質蔵大黒屋ブランド館は1979年に創業した質屋で、全国に200店舗以上を展開しております。
そして、皆さんお馴染みのオレンジ色の看板を掲げているのがチケット・質蔵大黒屋ブランド館です。
この2社は資本関係が一切ない全く別の会社なので注意してください。
この記事では主にオレンジ色の看板の大黒屋について言及していきます。
デメリット
時計を売ろうと考えたときに多くの人が大黒屋の名前が浮かんでくると思います。
大黒屋と言えば日本全国に200店舗以上展開する国内最大手の質屋・買取業者です。
知らない人はいないでしょう。
駅の近くなどアクセスしやすい場所にある場合が多いので、時計の売却を思い立ったらすぐに店舗に立ち寄って売却をしてしまう人も多いと思われます。
しかし、個人的には大黒屋に時計を売却するのはあまりオススメ出来ません。
査定金額
時計を売るときにはじき出される査定金額というのは
「時計の相場-買取業者の利益」
で算出されます。
買取業者も時計を買い取り、再び売ることで利益をあげなければなりません。
そして買い取る業者によって大きく変動してくる部分は「買取業者の利益」の金額です。
利益分をいくらマイナスするかが業者によって変わってくるので、業者によって査定金額が変わってくるのです。
それでは、マイナスする「利益」の部分には一体何が含まれてくるのでしょうか。
それは、買取業者の人件費であったり、テナントの賃料であったり、傷ついた時計をメンテナンスして再び商品化するための外注費、自社で販売を行わない業者であれば他社に販売を依頼するための販売手数料であったり、この辺は業者によって様々です。
つまり、非店舗型の業者や、自社に時計修理部門がある業者の方が、差し引く利益額を抑えられるため、査定額が高くなるということなのです。
ロイヤリティ
全国に展開している大黒屋の店舗は、株式会社大黒屋が運営する直営店ではなくFC(フランチャイズ)の契約を結んで大黒屋の看板を掲げているだけです。
しかし当然のことながら大黒屋という看板はタダで借りれるわけではなく、店の売上の一部をロイヤリティという名目で株式会社大黒屋に収めているのです。
つまり、大黒屋のFC店は株式会社大黒屋に上納するためのロイヤリティ分も利益分として査定金額から差し引かなければならないのです。
大黒屋と提携している業者の契約形態や店舗の規模にもよりますが、ロイヤリティは広告費や店舗の賃料、光熱費なんかよりもはるかに高い金額です。
日本に存在する買取業者がすべてフランチャイズの店舗であればここに差は生まれないでしょうが、現実にはFC契約をせずに直営で事業を展開している業者もあります。
ちなみに黄色い看板の方の大黒屋は直営で店舗展開しています。
少なくともフランチャイズ展開をしている大黒屋は、直営で展開している業者よりも「ロイヤリティ」分は利益として多めに確保しなければならないので、その分査定金額を下げざるを得ません。
評判・口コミ





総合評価
取引スピード | |
高額買取 | |
取引実績 | |
評判・口コミ |
創業して40年近く経ち、年間150万件以上の取引をしている大手の質屋なので取引実績自体は豊富です。
取引スピードは総合的に見れば標準クラスで、宅配買取に関しては早いところだと申し込みから最短当日に宅配キットが届くところもありますが大黒屋は最短で翌日なのでやや遅め、一方出張買取は都内限定ですが申し込みから最短30分なのでこちらはかなり早い方です。
買取価格については今回の記事全体を通して説明した通り、安くなりがちな要素を含んでいるので評価は低いです。
また、口コミに関してもネットではやや辛口な評価が多く散見されたので低めです。
総括すると、取引スピードや実績は置いといて、とにかく買取価格を重視したいという人は他の業者を検討した方がいいかもしれません。